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気になるタオルの臭いの原因とお手入れ方法

2021-11-18

タオルを毎日使う中で気になることといえば「臭い」ではないでしょうか。「しっかり洗濯したはずなのになんだか臭う…」「何度洗っても臭いが取れない…」とお悩みの方も多いと思います。洗って乾かしたばかりの時は気にならなかったのに、タオルが濡れると臭いに気づくということも。せっかくきれいに体を洗った後に、臭いが気になるタオルを使うのは気分が良くないですよね。そこで今回は、タオルの臭いの原因と解決方法、日頃のお洗濯で気をつけたい点をご紹介します。

 

タオルが臭う原因

タオルの臭いの元は「雑菌」。雑菌が皮脂などの汚れを分解して、不快な臭いを発生させるのが原因です。
一般的に雑菌が繁殖する原因には、以下の3つの要素が関係しているといわれています。

 

・温度
雑菌は、気温が30〜40℃の場合に最も繁殖しやすいといわれています。そのため、夏場はもちろん、浴室やキッチンなど気温が高くなる場所は、雑菌が繁殖しやすくなります。

・水分
雑菌は水に溶けている栄養分を分解して摂取するため、 水分が多い場所に繁殖します。また、湿度が高い場所でも繁殖しやすくなるので、湿気がたまりやすい浴室や洗面所、洗濯機の中は注意が必要です。

・栄養
どんなに洗った手でも、入浴した後でも、体についた全ての汚れと雑菌は落ちないため、拭いたタオルに付着します。その後しっかり洗濯したつもりでも、落としきれなかった皮脂や角質などが少しずつ蓄積し、その汚れをエサに雑菌がさらに増殖していくことに。

 

このように、温度・水分・栄養の3要素が揃うことで、雑菌が活発になる環境条件となります。そのため、「使用後の濡れたタオル」は雑菌にとって格好の活動環境。さらに、雑菌は洗濯~乾燥で減少するため、増殖を抑えることができるものの、濡れると再繁殖し始め、あっという間に臭いが戻ってきます。濡れたタオルが臭うのはこれが原因です。

 

付いてしまったタオルの臭いをとる方法

少しでも雑菌が残っていると水分で再繁殖するため、臭いは何度でも出てきます。そのため、まずは雑菌を取り除いてから汚れを落とすことで、臭いの無限ループを解決することができます。ここからは、臭いの元である雑菌と汚れを取り除き、本来のタオルの状態を取り戻すお手入れ方法をご紹介します。

 

その①:漂白剤でつけ置き

いちばんのおすすめは【粉末の酸素系漂白剤】を使用すること。ハイターなどの【塩素系漂白剤】は殺菌・消臭効果は非常に高いものの、色柄物には使えない点や、刺激臭が強く、取り扱いに気を遣うといった点も。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤と比べると作用は劣るものの、色柄物にも使えて、刺激も少なく安心して使用できます。また、タオルの雑菌の多くは酸性のため、アルカリ性の洗剤だと効率よく除菌が可能です。粉末の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)は弱アルカリ性である上、粉末は成分が濃縮しているため、除菌効果が上がります。

 

【手順】

1. 40〜50度くらいのお湯に適量の酸素系漂白剤を溶かし、タオルを入れて30分〜1時間ほどつけ置きします。
温度が低いと効果が半減するため、酸素系漂白剤の効果が発揮されやすい40度以上のお湯を使用しましょう!

2. 時間が経ったら洗濯機に入れ、いつも通り洗濯・乾燥。これだけで臭いやくすみがスッキリ解消します。

 

その②:タオルを煮洗いする

臭いを発生させる菌は高温に弱いので、煮沸も効果が高い方法です。熱を加えることで、殺菌効果はもちろん、洗濯で落としきれない頑固な汚れも落としやすくなります。特に、タオルに残りやすい皮脂汚れに効果を発揮します。

 

【手順】

1. 大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、タオルと洗濯用石けん(または重曹)を入れて、10〜20分ほど煮出します。
石けんや重曹を入れることで、汚れがより落ちやすくなります。

2. 火を止めて、トング等で取り出して軽く水洗いした後、洗濯機に入れ、いつも通り洗濯・乾燥。


【注意!】
煮洗いする時はアルミ鍋の使用は避けましょう。石けんや重曹はアルカリ性のためアルミを腐食する力があり、繰り返すと穴などが開く可能性があります。ステンレスや琺瑯などの鍋を使用してください。

 

火にかけるのが不安な方は、60度以上の熱湯につけておくだけでも効果があります。冷めないように時々お湯を足したり、大きなゴミ袋などでラップをするように覆っておくと良いでしょう。その後はいつも通り洗濯すればOK!

ただ、これらの方法は熱を加えるため、稀に色落ちや変色が起こる場合があるので、プリントなどの色柄物にはご注意ください。また、化学繊維やシルク、ウールといった素材は、変形する恐れがあるため避けましょう。事前に洗濯表示をよく確認してから行ってくださいね。

 

その③:コインランドリーの乾燥機を使う

同じく高温で除菌する方法として、コインランドリーの乾燥機を使用するのもおすすめです。家庭で使われる一般的なドラム式洗濯乾燥機は60度前後なのに比べ、コインランドリーの乾燥機は約80度〜120度の熱風で乾燥させるため、熱でしっかりと菌を取り除くことができます。しかも雑菌だけでなく、ダニ・花粉・ハウスダストまで落としてくれる嬉しい効果も。また、大きなドラム内で回転しながら空気をふくませるように風を送るので、繊維がほぐれてフワフワになりますよ。タオルによっては縮みが引き起こりやすいので、乾燥機が使えるかどうかも洗濯表示で必ず確認しておきましょう。

 

タオルが臭うのを防ぐポイント

イヤな臭いの発生を防ぐには、日頃のお洗濯の仕方に気をつけて、雑菌を増殖させないことが必要です。
以下のポイントを参考にしてみてください。

 

↓過去にご紹介したこちらの記事もぜひご参考ください。

タオルの洗い方、干し方、知っておきたいお手入れ方法

 

洗濯物を溜めない

使用後の衣類やタオルは汗や皮脂汚れが付いていたり、濡れたままの状態のため、雑菌が繁殖しやすい環境に。まとめて洗うのではなく、こまめに洗濯をしましょう。使用後のタオルはハンガーなどにかけ、洗濯前に一度乾かしてから洗濯カゴに入れます。中には洗濯カゴのかわりに、洗濯槽に洗濯前のものを溜めている方もいますが、洗濯槽の中は湿気が高いため、放置しておくと、言わずもがな雑菌の温床に!

 

お風呂の残り湯を使う場合は「洗い」のみで

水道代節約やエコの観点から、お風呂の残り湯で洗濯をするご家庭もあるかと思いますが、入浴した後のお湯に含まれる汚れや雑菌が、洗濯物に付着してしまうことに。残り湯を使うときは「洗い」のみで「すすぎ」はきれいな水道水で行いましょう。また、時間をおくと雑菌が増殖してしまうので、残り湯はすぐに使用する方が良いでしょう。水温が高いと汚れも落ちやすくなりますよ。

 

洗濯機のフタは開けておく

洗濯機の中は湿気が高く、汚れや洗剤カスなどが残っているため、雑菌やカビが発生しやすい環境となっています。洗濯機のフタはつねに開けておいて、水分や湿気がたまらないようにしておきましょう。洗濯機の機能に付いている「槽乾燥」を活用するのも効果的です。

 

洗濯槽の掃除をする

洗濯槽が汚れていると、せっかくきれいに洗ったタオルに汚れが付着してしまい台無しに…!臭いの原因にもなってしまいます。1ヶ月に1回を目安に、洗濯槽の掃除を行いましょう。専用の洗濯槽クリーナー(主に塩素系)を使えば簡単に掃除ができて、臭いや汚れをスッキリ落とすことができます。

 

思い切って買い替えを

何度洗っても臭いが取れなくなったタオルは、買い替えどきかもしれません。臭いのほかにも、「肌触りがゴワゴワする」「吸水力が落ちた」「変色やほつれがある」場合は交換のタイミングと考えましょう。タオルの寿命は一般的に半年〜1年とも言われています。新年に新しいタオルをおろすなど、交換時期を決めてタオルの総入れ替えを行うと、いつでも気持ちよくタオルを使用することができますよ。

 


今回ご紹介したお手入れ方法を、日頃のお洗濯に取り入れることで、清潔で快適なタオルの状態を保つことができます。最近は抗菌防臭機能を備えたものや、速乾性に特化した素材のものもあるので、日々の暮らしに合ったお気に入りのタオルを選んでみてくださいね!

 

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