Journal
INNER PEACEが生まれるまで
2020-08-19
広島で長くタオルを扱ってきた株式会社ナカガワが作り上げたタオルブランド「INNER PEACE(インナーピース)」。このタオルは、消費者の方々に本物の安心品質と機能性、そして付加価値を感じとれる商品を長く使っていただきたい、という想いから生まれました。
毎日必ず使うタオルを、ちょっといいものに、自分のお気に入りの肌ざわりのものにすることで、体に触れるたびにホッと安らげ、こころが満たされる。INNER PEACEは、使う方のかけがえのない平和な日常に寄り添うタオルです。
そんなINNER PEACEはいかにして生まれたか、社長の川上にインタビューしてきました。
平和への想い、タオルへの想い
大学入学のために生まれ育った広島を離れ、横浜へ。県外に出て暮らしたことで、改めて広島への強い想いを感じたそう。人類史上類を見ない原爆の悲劇を乗り越え、焼け野原からの復興を果たした広島。ナカガワの先代の社長である祖父が被爆者だったこともあり、広島の人々の強さ、「平和」を思う気持ちに触れました。
「ぶっきらぼうだけど、情に熱い。はじめは不器用だけど、やさしく馴染んでいく。広島の人の人間性をタオルであらわしたいと思いました。人らしいタオル。だからただのふわふわなタオルにはしたくなかった。」
ふわふわよりも、コシがあって長持ちする丈夫な素材で、使い込んでいくうちにふんわり肌に馴染んでいく。強さとやさしさを持ったタオルを作ろうと決意しました。
そして吸水性が高くて乾きやすく、毛羽立ちが少ない。あたりまえに、毎日安心して使えるタオルこそが「日常の平和」につながると考えたそうです。
こだわりぬいた品質
インナーピースのタオルが作られるのは、タオルの名産地・今治の老舗タオルメーカー。ただ、「今治タオル」というブランドには頼らず、真に高品質な「日本産」のタオルを作りたいという社長自身の信念がありました。
インナーピースの大きな特長は、素材に麻(ヨーロピアンリネン)を使用したこと。高い速乾性と吸水性を持つ麻を綿と混紡することで、清潔感のある機能的なタオルになると考えたそうです。自身のタオルソムリエとしての知識を生かし、社員とともに検討を重ねました。綿と麻の配合の比率や、パイルの長さを変えていくつもサンプルを出し、ベストなバランスを目指しました。
また、女性や子どもに好まれるタオルも作りたいとの想いから、肌と環境にやさしいオーガニックコットン100%のタオルも合わせて開発。ふんわりとした肌ざわりながらも毛羽立ちが少ない、品質の高い素材を選びました。こうして老若男女問わず、快適に使える「普段使い」のタオルが完成したのです。
本質を伝えるデザイン
商品のブランディングについて考える際、頭に浮かんだイメージは、自身がこよなく愛するカルチャーの世界観でした。ジャズやロックといった音楽、映画、文学など、これまで自らが触れてきた「良いもの」の集大成をインナーピースのイメージに組み込みました。好きなものや価値観を共有できるアートディレクターとの出会いもあり、インナーピースのブランディングデザインが形になっていきました。
よけいな装飾をなくし、無駄のないシンプルでモノトーンなデザイン。だからこそインナーピースの本質が伝わる強さがあります。箱を閉じるための紐とボタンは、クールなデザインの中にレトロなあたたかさを感じる、パッケージデザインの重要なフックとなっています。
「封筒のような紐とボタンのデザインは、一番気に入っているところです。良いものは時間と手間がかかるということを表現していて、オルゴールのようにくるくると紐をほどくことで、箱を開けるひと手間を楽しんでほしいと思っています。」
たくさんの想いとこだわりがつまった「INNER PEACE」。手にして、触れてみて、日常の「内なる平和」を感じてみてください。
▼インナーピースのタオルはこちらから