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タオルの素材のはなし(2)高級ブランド「超長綿」と自然にやさしい「オーガニックコットン」について

前回は私たちに身近な素材、綿の特徴についてご紹介しました。今回は、綿の中でも最高級品の「超長綿」と、環境に配慮した「オーガニックコットン」についてご紹介します。INNER PEACEで使われている綿の種類についても詳しくお伝えします!

 

綿の品質=繊維の長さ

タオルといえば綿。一般的なタオルのほとんどは綿が使われています。しかし、同じ綿100%のタオルでも、商品によって高いもの・安いもの、肌触りが良いもの・そうでないものとありますよね。

その違いは、製造技術はもちろんですが、「綿の品質」が大きく関わってきます。そして、綿の品質を決めるひとつに「繊維の長さ」があります。一般的に、繊維の短い綿は安価で手に入りやすく、長ければ長いほど高級な綿となります。

 

綿の繊維の長さは、以下のように3種類に分類されます。

・短繊維綿 … 〜21mm
 →紡績には向かないため、布団の中綿や脱脂綿に使われる
・中繊維綿 … 21mm~28mm
 →
衣服などの綿製品のほとんどはこの中繊維綿によるもの
・長繊維綿 … 28mm~
 →
高級な衣料品に使われる

そして、長繊維綿の中でも平均35mm以上の特別に長いものは「超長綿(ちょうちょうめん)」と呼ばれます。

 

コットンの王様「超長綿」とは?

超長綿はその長い繊維により、シルクのようになめらかで上質な光沢が特長。そして強度の高さも超長綿の魅力の1つです。繊維は長いほど紡いだときにつなぎ目が少なくなるので、それが肌触りのよさになり、繊細でありながら切れにくい丈夫な糸になるのです。

産地が限定され、地球上の綿花のうちたった5%しか生産できないほど希少価値が高いことも「高級」と呼ばれるゆえんとなっています。もちろん、綿の持ち味でもある吸水・吸湿性、保温性なども抜群で、品質・機能性ともに最高級の、まさにコットンの王様といえます。

世界三大高級綿

超長綿は産地によってブランド化され、それぞれの地域の名称がついています。その中でも代表的な生産地で、「世界三大綿」と言われている3種をご紹介します。

 

世界三大綿

・スーピマ綿
・ギザ綿
・新疆綿(しんきょうめん)

スーピマ綿【アメリカ南西部】 Supima cotton

エジプト綿とアメリカ綿の異種交配でつくられた品種で、INNER PEACEの「リネン」に使われている綿です。産地はアメリカ南西部のカリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州、ニューメキシコ州に限定され、繊維の長さが通常の1.4倍あることが条件とされるなど、厳しく品質管理が行われています。アメリカのスーピマコットン協会が定めた厳正な基準を満たす綿だけが「スーピマ」を名乗ることができます。そのため、スーピマ綿は世界綿生産量の1%以下しか採取されません。

特に柔軟性・発色性に優れ、耐久性があり型崩れしにくいのが大きな特徴で、一般的なコットンより40%ほど強度があるといわれています。綿の栽培に適した気温が高く乾燥した土地のため、比較的安定した生産量を保つことができます。

 

ギザ綿【エジプト】 GIZA cotton

エジプトで採取されるコットンの総称をエジプト綿と呼び、ギザ地方のナイル川流域で生産される綿が、地名にちなみ「ギザ綿」と呼ばれています。綿ロウ成分(植物性の油脂)を豊富に含んでいるので、とろりとした滑らかな風合いと美しい光沢が特徴です。その肌触りと品質の高さから、ヨーロッパでは新生児の贈答品として親しまれています。

ギザ綿は種の開発順に番号がつけられていて、その中でも特に高級で希少性が高いのが「GIZA45」です。「GIZA45」の生産量は年間約650トンで、その量は世界の綿花生産量の0.001%ほどしかありません。

 

新疆綿(しんきょうめん)【中国・新疆ウイグル自治区】 Xinjiang cotton

新疆綿は、寒暖差が激しい大陸性気候と天山山脈からの豊富な湧き水を使って育てられた綿花です。色が白く滑らかな肌触りが特徴で、ギザ綿と同じく油分を含んでおり、シルクのような美しい艶があります。また、収穫はすべて手摘みで行われるため、高いクオリティの綿を供給することができます。ただ独自の基準が設けられていないため、超長綿の中でも比較的手に入りやすいと言われています。

 

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上質な超長綿から作り出される商品は、明らかに他のコットンとは違う肌触りと光沢を持っています。そのため、タオルをはじめ高品質な衣服や寝装品には、これらの超長綿が多く使われています。

 

環境破壊、貧困… 綿の生産が抱える大きな問題

綿の生産には大量の水、そして殺虫剤、除草剤などの農薬や化学肥料が使用されています。水の過剰消費で水資源が枯渇したり、不適切に使用された農薬と肥料により、深刻な土壌や水質の汚染、温室効果ガスの排出など、多くの環境破壊を引き起こします。さらに、人の健康と生物多様性にも著しく有害な影響を及ぼしてしまう可能性があります。

また、綿の栽培は農業従事者にも大きな負担を与えています。綿花の60%以上は、貧しい発展途上国の小規模農家が生産しており、その農家の多くは、綿花の売上よりも低い収入で貧困ライン以下の生活を強いられています。子どもたちが学校に行けず、労働者として農業に駆り出されていたり、農薬や肥料など、綿花にかかる原料コストのために多額の借金を抱えることも貧困の原因となっています。

 

サステナブルな社会のために「オーガニックコットン」

対して「オーガニックコットン」は、3年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。農薬と化学肥料を最小限に抑え、有機肥料やてんとう虫等の益虫を活用して自然な方法で栽培するため、地球環境や人体への影響も少なくなります。

また、労働者の雇用環境や児童労働に問題がないかも、認証機関において厳しくチェックされています。これらの基準をクリアした綿花が「オーガニックコットン」として世に出て行きます。

「オーガニックコットン」を選ぶことは、地球環境と綿花栽培に携わる人々を守ることにもつながるのです。

持続可能な社会の実現に向けて、「オーガニックコットン」をはじめとした環境に配慮した素材を採用する企業も増えてきました。私たちも、ものを作る側、そして選ぶ側として、社会貢献の意識を持って取り組んで行かねばなりません。

 


綿の種類や品質の違い、綿栽培が抱えるさまざまな問題と、解決のための「オーガニックコットン」。使われている綿に注目することで、綿製品の選び方も変わってくると思います。INNER PEACEでも使われている「スーピマ綿」と「オーガニックコットン」。気になった方は、ぜひ手にとって、綿の気持ち良さを感じてみてくださいね。

 

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