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タオルの素材のはなし(1)「綿(コットン)」の特徴について

タオルだけでなく、衣類や寝装品などの布製品でおなじみの自然素材、「綿」。
普段何気なく触れているものですが、ひとくちに「綿」といっても、その種類や特性はさまざま。
今回は身近な自然素材「綿」の特徴についてご紹介します。

 

綿(コットン)とは

「綿(コットン)」とは、一般的にアオイ科ワタ属の植物「ワタ」からできる「木綿」を指します。
ワタの木の実を守る役割を持つ、白いフワフワとした「種子毛(しゅしもう)」が
綿(コットン)になります。この種子毛が白い花のように見えることから、
「綿花(めんか)」と呼ばれるようになりました(「コットンボール」とも呼ばれます)。

 

綿の歴史は古く、木綿栽培の最古の証拠はメキシコにあり、約8000年前に遡るそう。
その頃から人々にとって身近で生活に必要なものだったといえますね。
現在の主要生産国は、多い国から中国・インド・アメリカ・ブラジルとなっています。
出典:2018年「世界の綿花(実綿)生産量 国別ランキング

 

日本では8世紀頃に伝来し、綿栽培が始まりましたが、根付かず途絶えてしまいました。
その後、戦国時代後期からは全国的に綿布の使用が普及し、江戸時代になると綿栽培が急速に広まりました。
しかし、近代化により他国の安い綿が輸入されるようになり、国内の綿栽培は衰退していきました。
現在ではほぼ100%を輸入に頼っています。

 

綿のメリット

綿は他の天然繊維と比べても非常に扱いやすく、高い機能性を持っています。
どういった特徴があるかみてみましょう。

吸水性・吸湿性が高い

綿の繊維は中心部分が空洞になっているため、ストローのようにぐんぐん水分を吸収し、
吸い取った水分を素早く蒸発させて外に排出する働きがあります。
その際、熱も一緒に奪う「気化熱」を発生させるため、涼しく感じることができます。
この空洞により、熱が伝わりにくく放出されにくい保温性も持っているため、
夏は涼しく、冬は暖かさを保ちます。まさに衣類や寝装品に適した素材といえますね。

ふんわり柔らかな肌触り

綿は元々はワタの木の種子を守るためにできた繊維。
繊維の先端が丸くなっているため、チクチクせずふんわりした柔らかい肌触りになります。
また、綿などの天然繊維は静電気が起きにくいので、肌の弱い方や赤ちゃんでも安心して使えます。

 

染色や加工がしやすく、幅広い用途に使える

綿は染色性と発色性に優れており、吸水性の高さにより染料をしっかりと染み込ませ、鮮やかに発色させます。
染料に使われるアルカリに強いという性質を持っているため、さまざまな色に染色することもできます。
また綿繊維は天然撚りと呼ばれる「ねじれ」を元々持っているため非常に紡ぎやすく、
製造方法によって柔らかくしたり丈夫にしたりと用途に合わせて最適な加工ができるのも特徴です。

 

水や熱に強く、長持ちする

綿は水に強く、逆に濡れると繊維が膨張して密度が高まり、強度が増す特性があります。
弱アルカリ性のものが多い洗濯洗剤でも傷みにくいので、気兼ねなく洗濯できるのが大きなポイント。
熱にも強いため、アイロンをかけても問題なく使用することができます。
丈夫でお手入れしやすいことが、長く愛用できることにつながります。

 

綿のデメリット

いいところがいっぱいの綿ですが、デメリットももちろんあります。
特徴を知ることで、TPOに応じてうまく使い分けたり、お手入れ方法に気をつけてみてください。

 

シワになり、縮みやすい

綿をはじめ植物の細胞は、水を吸収すると膨張し、太く短くなる性質を持っています。
この状態のまま水分が乾燥することで縮みやシワが起きてしまうのです。
干すときにしっかりとシワを伸ばしたり、アイロンを使うことで、ある程度改善することができます。
乾燥機を使うと縮みが強く出てしまうので、注意が必要です。

 

乾きにくい

吸水性は優れているものの、その分乾きにくいのが綿の難点のひとつ。
しっかり水分を吸収してくれますが、乾きが遅いので、雑菌が繁殖しやすかったり、汗で冷えてしまうことも。
湿った状態が続くと、肌のかぶれや臭いの原因になることもあります。

 

毛羽立ちやすい

洗濯などで摩耗することによって毛羽立ちが目立つというデメリットもあります。
濃い色の衣服などは、毛羽立ちにより白く見えてしまうことも。
タオルでは「毛羽落ち」といって、細かい糸の繊維が落ちて肌や他の洗濯物につくことがあります。
はじめのうちはどうしても毛羽落ちしやすいので、洗濯ネットに入れるなどの対策が必要です。

 


今回はとっても身近な素材「綿(コットン)」の特徴についてご紹介しました。
ふわふわ柔らかいタオルから、耐久性のある丈夫なデニムまで、バリエーション豊かに姿を変える万能素材の綿。
次回はこの続き、「世界三大綿」をはじめとした高級ブランド綿の種類についてや、
「オーガニックコットン」についてのお話です。INNER PEACEで使われている綿も登場します!

 

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